坐骨神経は、下腿の屈伸運動を支配する神経で、腰椎から出て、お尻・太ももの後ろを通り、膝・ふくらはぎ・足の先にまでおよんでいる太く長い末端神経です。それだけに様々な病気や故障に影響されやすいものです。
腰から足にかけての放散痛があり、休みなくうずいて、数日続くのが特長です。特に、立ち上がったり、横になったりするとき、歩くときに痛みが強くなります。夜間にも痛みが増し、寝返りが打てずに不眠になることもあります。
また、起立すると真っ直ぐに立てずに、やや前かがみのへっぴり腰になります。これを坐骨神経性側彎といいます。
さらに、仰向けに寝て、膝を伸ばしたまま足を持ち上げようとしても、痛くて上がらない。これをラセーグ症状といいます。